水HPオフ会①

shigehiro2005-09-19

「素早いモモンガで、ブラックマジシャンガールに攻撃!」
「バカな!攻撃力1000のモモンガで、攻撃力2000のガールに攻撃を仕掛けるだと?」


屋外でデュエルに興じる2人。
そのうち1人は、今回の水HPオフ会参加者7人の中での新参加者、ハンドルネーム『ブラックマジシャン』。名は体を示す、文字通り原作『遊戯王』を再現したデッキで挑む。
対する巨体の男(名前不詳)は我々とは別の、偶然出会った別グループの人間である。
9月もなかばとなり、涼しいが多くなってきた最近には珍しいこの暑さ。だが、この熱気は天候だけが原因では無さそうだった。


バトル!!
「素早いモモンガが戦闘で破壊されたとき、自分のライフを1000ポイント回復する!」
「!」
「さらにデッキから同名カードを2体まで特殊召喚できるのだ!特殊召喚した2体のモモンガも攻撃!!」
「だが、ダメージ計算は適用される!反撃で3000のダメージを受け、プラマイゼロ、一体なんの意味が・・・?」
「それはどうかな?おれのフィールドには永続罠、スピリットバリアがある・・・」
「しまった!」
「スピリットバリアの効果で、戦闘でのプレイヤーへのダメージ0!(直接攻撃は除く)」


「あの巨体の男・・・さっきから何をしているのだ?さっきから攻撃力の低いモンスターで自滅攻撃を繰り返しているだけじゃないか。しかもすべてデッキからの特殊召喚を持つモンスターばかり。多少ライフを回復したところで、相手ライフを0にしなければ勝利はない。」
一連の不可解な行動に、私はデュエル観戦していたハンドルネーム『悪魔皇帝』さんに思わず尋ねた。
「彼の墓地には連続自滅攻撃により、20体以上ものモンスターが眠っている・・・まさか!ヤツの狙いは!?気を付けてブラマジさん!!」


「フ・・・遅い!すでに勝利への布石は完成している・・・ッ!出でよカオスネクロマンサー!!」
「くッ!カオスネクロマンサーはの攻撃力は、墓地のモンスターの数x300ポイントになる・・・!」
「攻撃力6600だと!!!」
「カオスネクロマンサーの攻撃!ネクロ・パペットショー!!」
「ブラックマジシャンガール!!」


「超過ダメージにより、4600ポイントのダメージを受けてもらうぜ!」
「く・・・ッ しかしまだライフは残っている!」
遊戯王知らない友人へ説明。遊戯王OCGルールでは初期ライフ8000です)


「この状況で逆転する手などあるものか!」
「いいや・・・この状況を打ち崩すカードが、オレのデッキには一枚だけ眠っている!オレのターンドロー!!」
ブラマジさんが引いたカードは・・・
「オレは2体のモンスターを生け贄に―― 破壊竜ガンドラを召喚!!」
「破壊竜ガンドラだと!?」
「ガンドラの特殊効果は、ライフを半分払うことで、このカードを除く全てのカードを破壊する!デストロイ・ギガレイス!!」
カオスネクロマンサーとスピリットバリア、他合わせてカード6枚が破壊される。
「ガンドラのもう一つの効果、破壊したカード一枚につき攻撃力が300アップする!」
ガンドラの直接攻撃、そして流れは変わらず、デュエルは終結した。
「お前には聞こえなかったのか?自滅攻撃を繰り返させられる、モンスター達の悲鳴が・・・」
「ちょ・・・だって戦闘破壊しないと効果発動しないし!」
「カードの信頼を裏切った貴様は最初から敗北していたのだ!」


「う・・・そ、そんな気がしてきたよ。ではとにかく約束通り、この場所はお前たちに譲ろう。」
「いいや、我々は地下鉄で他の場所に行くよ。同じ遊戯王仲間同士、場所を取り合うようなマネは間違っていた。炎天下は暑くてやってられんし・・・」
事実、オフ会メンバーの数人は、手前のコンビニで涼んでいた。
「しかし!それでは、ブラマジ氏の帰りの電車賃が足りなくなるのでは?」
「大丈夫だ。最悪の場合、ブラマジさんがカードを売ればなんとか工面できよう」「え!?」


まあ、そんなこんなで、我々7人は、難波イエローサブマリンに行くことに。
あ、オフ会レポートですが多少脚色していますが、関係者各位はご了承下さい!!

続く!(なげぇよ)